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Tales from the Crypt (1972) [DVDレビュー]

久しぶりの更新です。祝ハロウィーン!ということで、正統派(?)ホラーを。アミカス・プロダクションのオムニバスものの一つ"Tales from the Crypt"、VHSの邦題は『魔界からの招待状』です。(残念ながら日本ではDVDになっていませんね。最後にYoutubeに上がっているものを貼らせていただきますが、ぜひぜひ字幕付きソフト出していただきたいです~!)

ソフトがUKのアマゾンにしかないようなので、リンクはそちらです。ジャケット写真があんまりなのでテキストにしておきます。(笑) Tales from the Crypt (1972) 代わりに麗しいカッシング丈のキャプチャ画像をどうぞ。

P1020808.JPG

 

ピーター・カッシングはこの中の"Poetic Justice"というエピソードに出演しています。主役ではありませんが、カッシング丈の演技がとにかく素晴らしいです!というわけでエピソード全体のラストは伏せますが、カッシング丈の出番についてはほぼ最後まで書いてしまいますので、ご了承下さいませ。

役は「妻を亡くした貧しい老人」アーサー・グリムズダイク。実生活で奥さまを亡くした経験を生かした形で掘り下げ、元の脚本にはなかったディテールが加えられました。ご本人は、役についてこう語っています。

「このグリムズダイクという目立たない男は、この世での妻という実体を失って、どう生きたらいいかわからなくなっている。そして妻の霊とつながろうとする。この役の行動原理はそれがすべてだ。これは監督と私のなかに共通してあったもので、役とのこういうつながりが、このキャラクターを成功させた一因だと思う。私には彼がどう感じたかわかるんだ」
("Peter Cushing: The Gentle Man of Horror and His 91 Films"より拙訳)

1973年に、フランスのファンタジー映画祭(French Convention of Fantasy Cinema)で上映され、この役でLicorne d'Or Awardという賞の最優秀男優賞を贈られています。ご本人は自伝で、「(監督との共同の工夫で)この賞を受けたと申し上げることを誇りに思う」と書いています。授賞式ではフランス語でスピーチをし、感極まって涙を見せたとのことです。

グリムズダイクは心優しい老人で、犬や近所の子供たちとの交流を心の支えにしています。しかし裕福な若者が陰湿な嫌がらせで子供らを遠ざけ、犬も取り上げ、独りぼっちにさせます。さらにひどいこともします。老人はそれに耐え切れず、自殺してしまいます。若者はまさか死んでしまうとは思わなかったようですが、老人が死んだ一年後の日、老人が墓からよみがえり、若者はしかるべき報いを受けることになります――。

(鉛筆描きで力尽きましたが(^^;)、画面的にも印象的な墓場のシーン)
tales rfom the Crypt のコピー.jpg

タイトルのPoetic Justiceは、「因果応報」「勧善懲悪」といった意味。このオムニバスそのものが、まさになにか後ろめたいところのある人たちが思い知らされる、後悔してももう遅い――という内容ばかりです。

…それにしても、この一編は着地点が多少はずれた感があります。あの老人が、ああいった形で復讐するとは思えなくて。第一、あの嫌がらせを誰がしたかは知らずに死んだはず……。だから復讐というより「人知の及ばない力が裁きを下した」、という感じがします。神様だかなんだか分からないけれど、その力がグリムズダイクの体を使って容赦ない裁きを下したと。(一年経ってあれだけ原型とどめているのもすごいけれど、まあ人外の力の作用ということで(笑))

たぶん元の脚本の見せ場はショッキングなラストで(ここは伏せます(^^;))、「意地悪な若者が残酷な報いを受けた怖い話」なんだと思います。…しかしカッシングの演技があまりに素晴らしいばっかりに(笑)、「いじめ殺されたかわいそうな老人の話」の前に、メインの話がかすんでしまった気がします。(色眼鏡?(笑))これは皮肉な意味では失敗とも言えますね(笑)。でも、グリムズダイク老人の鬼気迫る哀れさがそれを気にさせない仕上がりであります。

 

元のスクリプトでのこの役については、自伝と別のインタビューで言われてることがちょっとちがうんですが(記憶違いもあるんでしょうね)……自伝のほうでは「台詞は全部独り言」、インタビューでは「台詞さえなかった」とあります。どちらにせよすごく小さな役だったんですね。自伝では、最終的にできたものは「実質的にすべてアドリブだった」と書かれています。

最初はこの役ではなく、次のエピソードWish You Were Hereの夫役のオファーで、カッシング自身が希望して変えてもらったそうです。改善されたこの老人役は、完全に主役を食ってしまいました。一人暮らしで、先立った妻の写真と向かい合って食事をして、夜中にウィジャボードで妻の霊と交信(少なくとも本人はそう信じている)します。こう書くとすごくエキセントリックなんですが、昼間の顔、特に子供たちに見せている顔はまったくの「やさしくて愉快なおじいさん」。仕事であるゴミ収集で拾ったおもちゃを直して子供たちにプレゼントしたりするので、彼を慕って毎日近所の子供たちが遊びに来ています。実生活ではお子さんなはなかったカッシング丈ですが、子供たちと遊ぶシーンのほほえましいこと…。見ていて和んでしまいます。

それでも一瞬、ストーリーとは関係なく、ある意味で鳥肌が立つところがありました。それは、子供に奥さんの写真を何気なく見せるところ。さりげなくこう言います。

「妻の名前はヘレン。メアリー・ヘレン・グリムズダイク。いつもヘレンと呼んでたんだ。いい名前だろう?」
"My wife's name was Helen. Mary Helen Grimsdyke. I always called her Helen. It's a nice name, isn't it?" 

…言うまでもなく、「ヘレン」は実生活で先立たれた奥様の名前ですよね。しかも「実質的に全部アドリブ」って……。(涙)

カッシング丈が「この役なら感情移入できる」と希望した、というのがもう、たまらなくて。そして、こんなオムニバス・ホラーなんて「B級」で片づけられる映画で、心から感情移入した演技をしていたなんて。『ブラッディ ドクター・ローレンスの悲劇』もそうなんですが、この方は奥さんが亡くなったあと、よくこういうことをしていますよね。ある意味セラピー代わりなのかもしれませんが……。でも一方で、あくまでプロだという側面も感じるんです。現に、この作品では(『ブラッディ…』のときと違って)ヘレンさんの写真を使わなかったのは、「ミスキャスト」だったからだと自伝で書いておられます。単に公私混同しているわけではもちろんないんですよね。

台詞に頼らない小道具での表現もいろいろ工夫があります。グリムズダイクが奥さんの写真の前にしょぼい野の花を、それも花瓶じゃなくて、なにかの空き瓶で供えているところなど…キャラクターが貧乏なことや、それにも関わらずこういう心遣いをかかさないこと、奥さんへの思いの強さなども伝わってきます。これがあとのシーンでは、枯れた花で時間経過を表したりもしています。

自伝には老人が首を吊った後にカメラがパンダウンする、と書いてあるんですが、本編ではパンダウンはなく、(妻の写真は映るものの)すぐ葬式のシーンにつながってます。カットされちゃったんでしょうか。でも、読んでいてすごくイメージの豊かなシーンなので、ご自身がそのシーンについて描写した文章を引用させていただきます。

「グリムズダイクが首を吊ったところで、フレディーは静かに揺れている私の体から床へとカメラをパンダウンさせた。しおれた小さな花束が、痛々しい花輪のように落ちている。周りには彼の愛する妻の写真(を入れていた写真立て)の割れたガラス。これらは彼が死んだときに、彼の手から落ちたのだ」
(自伝合本"PeternCushing: An Autobiography and Past Forgetting"より拙訳)

ほんとに、この方の名演技ゆえにストーリーとしてはバランスが破綻しているとは思うんですが(^^;)、この演技を堪能するだけで価値のあるエピソードです。

"...His 91 Films" に載ってる犬とのツーショット写真もすごくかわいいです♪ こういう動物がらみも、カッシング自身のゾンビメイクも珍しい。そういう意味でも貴重な一本だと思います。

 

"Poetic Justice"は32分頃から。

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『ゾンビ襲来』(1973) [DVDレビュー]

久しぶりに過去記事発掘でない感想文です。(笑)ピーター・カッシングクリストファー・リー共演の未見作のなかでもひときわ気になっていた一つ。偶然TSUTAYAの検索機で見つけて(まさかこんなものがレンタルになっていたとは!)、店頭にはなかったので取り寄せしてもらいました。ええと……ゾンビは出ません。(笑)たぶんこの時代ゾンビが流行っていたんでしょうね。原題はThe Creeping Flesh (這い回る肉)です。
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大ざっぱな印象をまとめると、古典風の兄弟葛藤劇をベースに、十九世紀イギリス大衆小説のあっちこっちのディテールと、二十世紀B級SFトンデモホラーの設定を混ぜて、ちょっと火にかけてみました!という感じ。いやもう、話盛りすぎっ!!(喜)この素材を「まじめに」撮ってくれてるのが貴重です!

カッシング鑑賞目線では、美老人的美貌絶頂期(当社比)の1973年作品。ほんとに、とんでもなく、信じられないほど美しいです!研究に夢中になってるレトロな科学者紳士ぶりやつれ顔嘆き演技泣きと追いつめらた恐怖の表情、軽い気狂いまで見られて大満足です。さらに雨でずぶ濡れにまでなってくださるサービスぶり!水もしたたる枯れ美老人、たまりません♪十九世紀末の話なので、鼻眼鏡ヴィクトリアンな衣装も素敵です。この方の役には珍しいノーフォーク・ジャケット(よくホームズのワトスンなんかが着ている、アウトドア系の上着)の姿が見られるのも貴重です♪

…前置きが長くなりました。(笑)おもな舞台になる年代は1893年、カッシングのお役は十九世紀の人類学者(と思われる)エマニュエル・ヒルダーン。(人類学…かな?「人類の起源」とかでっかいテーマを追いかけてるようです)
リーはなんと弟役!と本で読んでいたので、萌えまくりつつも「に、似てねえっ(^^;)」とツッコミいれてたんですが、異母兄弟という設定でした。それなら納得です。(笑)精神療養所なるものを経営しつつ(昔風に癲狂院、というほうが近いですかね。患者を牢屋みたいな部屋に閉じこめています)、研究もしているのですが、この研究が…患者を使って実験してるので精神疾患の原因究明、らしいのですが、なぜかフランケンシュタインばりやら心臓やらの人体パーツを水槽のなかで生かしているカットが入ります。つながり不明。(笑)当のリーの過去の役とオーバーラップして笑えます!

さて、お話は…エマニュエルがニューギニアで巨大な原始人の骨を発掘して帰国。この骨がとある条件下で肉が再生するというトンデモなプレデター(?)で、タイトルロールがこれにあたります。(なので、「いわゆるゾンビ」のイメージではないですね)
家では一人娘が留守を守っていますが、なぜか死んだ母の部屋には入れてもらえず、箱入り娘な生活をさせられています。母は死んだと聞かされていますが、じつはエマニュエルの妻は元踊り子で(ここでちょいと「なんでやねん!」感が(笑)。ありうるけどなんかとーとつで…いや、回想シーンを見るといろいろあったようです…)、弟の精神病院に収容されていたのです…。精神疾患が遺伝性だと思われていた時代で、エマニュエルは娘にそれが遺伝している可能性を恐れます。その思いが、あとでトンデモ原始人の研究につながるという力技!(よく考えるとなかなか練られた脚本です!無理矢理だけど!)

エマニュエルは偶然再生した原始人の肉から血液を採取し、その中にマックロクロスケみたいな細胞を発見。これが生物にとってのあらゆる「悪」(evil)の根元、というばかでっかい話になります。彼はこの発見を生かして人類を救済しようと思い立ちますが、はたしてその結末は…?!
(この「突然すぎる壮大設定」「原始人再生」テーマは、別のカッシング/リー共演作『ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急“地獄”行』をホーフツとさせますですね!思えばあちらは前年1972年の公開なので、続けざまに撮られた映画ですね)

一方、弟は兄の実績に嫉妬してる、という緊張感のある関係。リクター賞とやらを巡り、兄弟はライバルでもあります。兄への愛情はまったく感じられないものの、正気を失った兄の妻を病院で預かり、経済的にも兄を援助していたらしく、兄は弟に対して立場が弱いです。預かっていたエマニュエルの奥さんが死に、それを伝えるシーンもリーの目はひたすらクール。彼も自分の研究でマックロクロスケ(仮名)を発見しており、のちに兄の弱みを握って脅迫するまでに敵視するようになります。表面的には紳士なので敵役(?)としてはマイルドですが、兄弟だけに独特の確執萌えが!こんなシチュエーションをこのお二人で見られるなんて♪

惜しむらくは、タイトルロールのゾンビもどきのほうがメインなので、おいしい確執の扱いがいまいち小さいことです。これを前面に押し出して、兄弟の精神的葛藤をもっと描き込んだら一段と萌えたと思うんですが!お膳立てはできてるだけに惜しい!!とにかくクリストファー・リーの冷淡で硬質な弟カッシングのもろさが感じられる兄の対照がグーです☆

…精神病院からの患者脱走やらなにやら、めまぐるしくお話は転がります。今の目で見ると詰め込みすぎてなんじゃこりゃという感じですが、味わいとしてはディケンズの物語みたいなもの、と思えばそう浮いてもいないと思います。ただ、そこにB級SFホラーな要素が持ち込まれてるのが異質なだけで。

どこかで退屈って感想をみましたが、わかる気がします。ゾンビ出ないし、タイトルで手にとった人には「なんじゃこりゃ」で当然だと思います。(笑)でも個人的にはまったく退屈しませんでした!

『がい骨』(1965)に出てきたのとそっくりな、モンスター「目線」カメラでカッシングを追いつめてくれるのですが…監督が同じフレディ・フランシスでした。撮影監督としてアカデミー賞を獲った方で、ハマードキュメンタリーのインタビューでもビジュアルへのこだわりを語っていらっしゃった監督。コンナ題材ですが(笑)、ヴィクトリアンな内装と衣装、その色と配置で、絵のように美しいカットがたくさん見られました。さすがです。それと「原始人」の骨も、この時代の小道具としては上出来の部類だと思います。肉再生シーンの特撮も、今時のCGにはない味わいが。(でもカッシングが切断したモンスターの指を焼いてるとこは、フランクフルトを火であぶってるようでなんだかおいしそうでした…(笑))

エマニュエルの「死んだ妻」へのトラウマめいた哀惜は、カッシングが実生活で奥様を亡くされて間がない時期の作品であることを思うと、複雑なものがあります。自分が美しいと感じる「やつれ」はそのせいなんですよね…なんとも申し訳ない気持ちになります。でも本当に、この時期のカッシング丈は美しいとしか言いようがありません……。(もう少しお若い時は「かっこいい」とも言えるんですが、この時期以降はひたすら「美しく」見えてしまう(^^;))
娘役の方は細面で、頬骨の感じがカッシングにちょっと似ていて、もしピーター・カッシングにお子さんがいたらこんな美人だったかも、と思える雰囲気でした。

モンスター等を「まんま」では見せない編集だったら、もう少し印象を「大人向け」に仕上げられたんじゃないかな…なんて可能性も感じる作品でした。でもそうなると「B級ホラー」の味わいはなくなってしまうんですけどね……。(笑)
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セル版DVDは、検索してみたところ日本ではボックスのみだったようです。(クラシック・モンスターズ コレクション)こういうものは普通レンタルにはならないように思いますが、ツタヤ扱いがあってラッキーでした。未見でカッシングファン、もしくは美老人好きの方、機会があったらぜひ。 あの美しさは見て損はありません[黒ハート]


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Asylum(1972) [DVDレビュー]

(またもサイトの塩漬け記事からの救出です。ちょうど昨夜見直したので…) 


(残念ながら、三本セットのAmicus CollectionはAmazon.JPでの扱いがないようですが、ジャケットが素敵なので(笑)UKストアのリンクを張ります。もしこちらからご購入になる場合は、リージョン等ご注意下さい)

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輸入盤のアミカス・プロダクション制作ホラー3本入りボックス、AMICUS COLLECTION。いずれもピーター・カッシング出演作で本邦未DVD化なんですが、目当ては内容でなく、写真が素敵だったのでジャケ買いしたものです(笑)。VHSが出たときの邦題があんまりなので、なかなか食指が動きませんでした(笑)。そのうちの1本、『Asylum』の感想です。(VHSの邦題は『アサイラム/狂人病棟』) 。

 …とある精神病院に、新任の医師がやってきます。出迎えたのは車椅子の医師。じつは院長が発狂して自分を襲ったため、患者として二階の病室に隔離されていると言います。数人いる患者のなかから、どれが院長かを当てたら合格、という話になり(この時点でなんでやねん、なのですが(笑))、新任医師は二階へ…。二階には病棟担当の看護師が一人いて、医師を病室へ案内します。そして患者一人一人の妄想話につきあいつつ、どれが院長かを見抜くことに…。 この「患者一人一人の妄想話(あるいは現実に起こったのか?)」がパーツになっているオムニバス作品で、『世にも奇妙な物語』みたいな感じでした。最後には全体としてのオチもつきます。

名前が一番最初にクレジットされていたので期待していたピーター・カッシングは、じつはそのうちの一つのエピソードに出演していただけでした。しかも主演ではないのですが、息子を亡くしたショックで魔術に傾倒した紳士という役で、なかなか哀れでもあり、いい役でした。思いつめた表情がたまりません1972年作品なので、やはり老け具合が絶妙ルックスにメロメロです。(笑)

しかし拾い物は別にもありました。まずは、ホラーでカッシング狩り(笑)を始めてから存在を知って惚れた、ジェフリー・ベイルドン。IMDbによると、「ドクター・フーを演じた唯一のホモセクシュアル俳優」だそうです。(ただしオーディオドラマで。実写はなぜか降りたらしい)これを見てからさらに腐女子株が上昇(笑)。看護師役なのですが、これがとってもおいしい役でした!この方は『ドラキュラ』ではヴァン・ヘルシングの執事役、『フランケンシュタイン・恐怖の生体実験』警察医役、ピーター・セラーズ版の『カジノ・ロワイヤル』では…などをやってます。金髪とちょっと皮肉な表情が印象的な、いかにも英国な感じのおじさま♪今も健在でご活躍中らしいです。(追記・書いた当時。でも改めてIMDbを見てみても亡くなったとは書いてなくて、2010年の出演作までかいてあります。1924年生まれなんですが…1922年生まれのクリストファー・リーが現役であることを考えると、別に不思議でもないかも。すばらしいですね、英国じいさま俳優さんたち…!)
あ、今プロフィールを見たら、グラナダ版ホームズ『ブルース・パティントン設計書』にも出ていたらしいです!うわー見直さないと!)(追記・これはその後見ました!設計図を保管していた事務所のシーンで出てくる方です。若い頃の面影あるある♪)

ほかに患者の一人でなんとシャーロット・ランプリング『愛の嵐』以前で、まだ美少女という感じ)、ハーバート・ロム(ピンク・パンサーシリーズでクルーゾー警部の上司をやってました)など。ほかにも名前がわかりませんが、「絶対見たことある…」というヒトがいろいろ。なんせオムニバスなので出演時間は短いものの、なかなか豪華だと思います。 オチは書けませんが…まあ、いろんな意味で『世にも奇妙な物語』でした。今見ると怖いというより笑えるところも多いですが、俳優陣のマジな演技はちょっと豪華なオモチャ箱ってな感じです。

…邦題のトホホっぷりでB級おバカホラーを想像していましたが、予想よりはちゃんとした作り。設定は穴だらけだったりムリヤリだったりするんですが、「わかってて手を抜いて悪ふざけしてる」のと、「その時代の精一杯」というか、それなりにきちんとやろうとしているのとの違いでしょうか。あるいは出演者の平均年齢が高いからか…ツッコミいれて笑えるシーンでも、「なんか贅沢」な感じがします。英国の俳優の層の厚さ、こんなところにも出るんですね。「こんな映画」でさえ、こんなに質の高い演技が見られるんですから。 

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Asylum [DVD] [Import] 日本のアマゾンにも単品の輸入盤が出ているようなので、リンクを張っておきます。日本語字幕つき、出してほしいものです。生誕百周年のお誕生日も間近ですし…!


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『The Flesh And The Fiends』(死体解剖記)(1959) [DVDレビュー]

(サイトの奥に塩漬けになっていた記事の救出再掲で、UK版DVDを購入したときのレビューです(^^;))


(日本のAmazonで扱いがないので、リンクはUKストアです。PAL版ですのでご購入の際などはご注意下さい)

隠れた傑作かも!/『死体解剖記』

ちょっと鑑賞してから時間が経ってしまったんですが、ピーター・カッシング出演作で購入した『The Flesh And The Fiends』(VHS邦題『死体解剖記』)の感想です。

1959年のモノクロ作品ですが、見出しに書いたとおり、これは隠れた傑作かも!と思いました。お話は実話を元にしています。時は十九世紀初頭。エジンバラで解剖学を教えているロバート・ノックス博士が、バークヘアという二人組から解剖用の死体を買っています。この二人がじつは墓荒らし。火葬ではないので、埋葬されたばかりの死体を掘り出しているのです。新鮮であるほど高い値がつくことから、二人は次第に身よりのないホームレスなどを殺して「納入」するようになり、それが露見して逮捕。じつは博士も死体が自然死によるものでないことに気付きながら買っていた・・・というもの。
ノックス博士がピーター・カッシング、二人組のうちの一人ヘアがドナルド・プレザンスでした。(この人が出ているとは知りませんでした。チャッキーみたいな顔が怖い!)

このDVD、英語字幕さえないのがちょっと困るのですが、以前図書館で借りて読んだイギリスの犯罪史の本にバークとヘアの話が出てきたので、ストーリーは問題なく追うことができました。本のほうでは、絞首刑になった犯人は自ら解剖用に献体されるはめになった・・・という落ちがついてたと思います。映画のなかでも、刑を執行される前に犯人が神父さんか牧師さんかになにか言う場面があって、そのへんに関連したことを言っていたようなのですが、充分に聞き取れませんでした。(^ ^;)

「傑作かも」というのは、これが単なるホラーサスペンスではなかったからです。ジャケットやコピーはホラーとして売ろうとしていて、カッシングも片目がつぶれた、少し不気味な顔になっています。このジャケット写真を見ると、博士が悪の権化のように見えるのですが、そこは複雑です。

博士は出所の怪しい死体を買いますが、医学教育のためには必要なことと割り切っています。墓荒らしから死体を買っていると噂になっているのか、医学協会らしき組織の仲間からも、バークとヘアが捕まる前から何やら責められています。(推測ですみません、せりふが聞き取れないのです(^ ^;))博士は罪悪感など見せず、非難を軽くいなしてしまいますが、のちに自分の行為の意味を思い知って苦しむ場面があります。

バークとヘアが逮捕され、ノックス博士を非難するデモ行進も起こります。医学協会にも呼び出されてつるし上げられますが、それでも堂々としている博士。その帰り道、浮浪児の少女に小銭をねだられて、持ち合わせがないのだとやさしく言います。でも家まで来るならあげられるよ、と。(ようするに、根はやさしい人物だというシーンです)
しかしこの小汚い女の子は「No thank you.」と断ります。ここでのせりふも完全には聞き取れないのですが、「あなたがドクター・ノックスだったら怖いもの」みたいなことを、たぶん言われています。(あるいはノックス本人だと知ってて、ついていったら解剖されちゃうもん、とか言ってるのか?)そしてぱっと走り去ってしまいます。

ここで初めて、ノックスは愕然とした顔をするのです。うまいなあ、と思いました。理詰めでいくら責められても自分を正当化できるけど、こういうことで感情が動いてしまうという…。

最後に博士は、講義の前に学生たちにスピーチをするのですが・・・そこが全部聞き取れたらなあ。シーン自体、博士が一番非難されていたときには学生がほとんどいなくなって、そのあとで学生たちが戻ってきた、という感動的なシチュエーションです。講義のシーンは何回かありましたが、朗々とした口調に聞き惚れました。

バークとヘアが被害者を殺すシーンなど、かなりショッキングだったりするのですが…(モノクロだし、今のホラーと比べるとそれほどすごい映像ではないんですが、なぜかすごく怖い。やってることの意味が怖いんですよね。文字通り「ぞっとする」シーンです)、そういうエジンバラの貧民街でのセンセーショナルなドラマと同時に、ノックス博士の周りで論議される、医学の両義性、原罪性やリスクもテーマになっています。臓器移植が問題提起している今の時代にも、充分訴えるところがあると思います。
ほかに ノックスの教え子と貧民街の女性、別のノックスの弟子とノックスの姪の恋愛なんかも盛り込んであります。

…というわけで、このノックス役、フランケンシュタイン系統のキャラクターではありますが、紳士的な態度の下に隠れた葛藤がよりリアルで、カッシングのあたり役の一つではないかと思いました。
(フランケンといえば、足の不自由そうな浮浪児役で出てきたヒトは、フランケン一作目で、思春期のフランケンシュタインをやってたヒトだと思います。医師仲間の一人は、やはりフランケンで食堂のオヤジさんをやってたヒトでした。見知った顔が出てくると、「これは映画なんだから」と思い出せて、なんか安心します(笑))

DVDには、イギリス公開版と、より刺激的なシーンが一分ほど追加されているというヨーロッパ公開版が収録されていました。それに予告編と、アメリカ公開版のオープニング、公開時の広告画像など。なんとなくマニアックに充実していて「やっぱり『隠れた傑作』扱いなのかも」、と思わせます。日本での未DVD化はほんとに残念!ぜひぜひレンタルで見られるようにしてほしいですー!!

 


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『デビルズ・ビレッジ 魔神のいけにえ』(1976) [DVDレビュー]

デビルズ・ビレッジ 魔神のいけにえ [DVD]

(サイトの過去記事を救出したものです。なので、ここに載せるには今さらな(?)ご説明も入っております。そのうえ萌え返した勢いでハナイキ荒いですが、どうぞご了承くださいマセ(^ ^;)) 

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駄作だけど(笑)スバラシイDVD…!
・・・美人な老男爵(カッシング)が仕切る邪教崇拝村の話。トホホなタイトルですが、内容はタイトルから想像する以上にトホホでした・・・なんだあの鼻穴から火(見るからにガスバーナー)を噴いてるチープなミノタウロス像は・・・スッポンからせりあがってくるときガタついてるし。おまけにしゃべります。しょっぱなから村人の正体ばらしてるし。謎やサスペンスを仕掛けるつもりは毛頭ないらしいです。挙句の果てに邪教集団は聖水で爆発。ええっ?爆発!?(笑)(同じくカッシングが出演した『地底王国』での、鳥人間爆発シーンを思い出しました・・・(笑))
エンディングクレジットには、アマチュアっぽいバンドがデビルだのなんだのとまんまな歌詞の(笑)チープロックを奏でておりました…。(^ ^;)風呂ばっかり入ってるおねーちゃんの裸がせめてものサービスらしい、どーしょーもない映画でしたが、なんとドナルド・プレザンスとピーター・カッシング共演!無駄に豪華な顔合わせなんですよね…まあ二人以外に見るとこないですが・・・。(笑)

そしてすごいのは、特典映像で入ってるクリストファー・リーのインタビュー!・・・出てないのになんで・・・?と思ったら、ピーター・カッシングについての思い出話なんです!そーだよねー、ご本人はDVDの特典映像用に取材するなんて習慣ができるまえに亡くなってしまった人だものねえ・・・。ご本人の特典映像が望めないなかで、なんと豪華なものをつけてくれたことか。

クリストファー・リーは、最近も「ロード・オブ・ザ・リング」のサルマンや「スターウォーズ」シリーズのドゥークー伯爵などで大活躍してますが、1950年代には有名なハマープロの怪奇映画でピーター・カッシングと共演していました。カッシングはすでにテレビで名前が売れていて映画では主役だったのですが、リーはまだ無名だったそうで、「フランケンシュタイン」(カッシングがフランケンシュタイン男爵役)のモンスター、「ドラキュラ」(カッシングはヴァン・ヘルシング役でこちらが主役)シリーズのドラキュラ伯爵を演じてブレイクしたんだそうです。その後いろいろな形で、カッシングとは20本以上共演したとか。腐った脳ではすでにカップリング扱いになっております(笑)。

インタビューはスターウォーズエピソード3後のものらしく、リー自身もドゥークー伯爵風の髭面でかっこいいです♪

インタビュアーから「なにかみんなが驚くような話を・・・」と所望されて出てきたのが、電話での会話の話。じつはリーはアニメが大好きなんだそうです。(アニメといってもバックスバニーとかトムとジェリーみたいなカートゥーンです)で、あるときカッシングにモノマネをして見せたらえらく受けて、それから二人で一緒にカートゥーンを見に行くようになったそうです。劇場にわざわざ短編アニメを見に行ったという話ですから、50~60年代くらいかと思います。座席でモノマネをしながら騒いで、劇場から追い出されたことがあるそうです・・・マジですか。ホラー映画のスター二人が?信じらんないくらい素敵な光景ですね♪

・・・とにかくそんなわけで、電話口でもお互いアニメキャラのモノマネをするようになったんだそうです。カッシングのモノマネを聞いてリーが笑うと、「ピーターは電話口の向こうで大喜びしていたよ」なんて言われると・・・なんかたまりません腐女子脳全開になってしまいます。(笑)

他にも、リーが「ピーターのしゃべり方」のモノマネをチラッと見せてくれたり、愛妻家だったというカッシングが、奥さんに先立たれてからも、手紙の結びに奥さんとの連名でサインしていたとか、泣ける話もあったり、盛りだくさんの内容でした…。

このインタビューが貴重すぎるので、作品とは無関係にDVD商品としては星四つくらいあげてもいいです!いや、劇中のカッシングがあまりに美しいので五つ星でもいいです!ジャケット写真のカッシングのあまりのかっこよさに釣られて借りましたよ、ええ。(笑)

・・・本編はフィルムの傷出まくりで、リマスターのリの字もありません。場末のレンタル屋でホコリかぶってたVHS、というポジションが一番ふさわしいようなシロモノですが、これ、DVDは準新作なんですよ・・・今年の2月に出たばっかり。(追記・2009年の話です) 特典抱き合わせで、よくぞこんなものを(いろんなイミで)商品化してくれました!という一本でした。
(追記…日本ではVHSも出なかった作品だそうです。大納得(笑)。でもほんとに、よくぞDVD出してくれました!)


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"The Curse of Frankenstein"(フランケンシュタインの逆襲)ブルーレイ&DVD [DVDレビュー]

10/15にイギリスで発売になりました、"The Curse of Frankenstein"(邦題『フランケンシュタインの逆襲』)ブルーレイ&DVDのセットが届きました♪プルーレイがHDなのと、画面アスペクト比(横縦比)が初めてのオリジナル・アカデミー比(=スタンダード)1.37:1でのソフト化、という宣伝がされております。(以前ご紹介したイギリスでのハマープロイベントで、マーク・ゲイティス氏が前座でトークショーをなさったのが、このHD版のお披露目上映だったようです)

UKアマゾンの商品ページはこちら。レビューはDVDのものと、今回のブルーレイのものと入り混じっておりますが、参考になると思います。画質については辛口のもありますね。(笑)
The Curse of Frankenstein (Blu-ray + DVD) [1957]
(ブルーレイについては知識がないのでわかりませんが、DVDはPAL版ですのでご注意くださいませ)


うちはまだブルーレイをいれてないので、高画質の恩恵は味わっておりません。…とりあえず、本編・特典ともに同じ内容がDVDでも入っているので、今回はDVDでの特典狙いです。まだすべてには目を通していないのですが、取り急ぎ見た範囲の解説をつけてコンテンツをご紹介します。(※英語字幕は本編にのみなので、特典ドキュメンタりーなどはおぼつかないリスニングで聞き取れた範囲でのコメントです。間違っていたらごめんなさい(^ ^;))

ブルーレイディスク
二枚のDVDに入っているのと同じコンテンツ(本編はHD化されたもの)が入っています。(ただしブックレットPDFはDVDのみ)


DVD1・本編ディスク
●本編"The Curse of Frankenstein" Academy Ratio 1.37:1  (スタンダード・サイズ)
●本編"The Curse of Frankenstein" Alternate 1.66:1 Version(ビスタ・サイズ)
●ハマー研究者二人による音声解説
 
本編両方とも、従来のバージョンで削除されていた「目玉」カットが追加されています。男爵が入手した眼球をルーペで見るカットの直前に入ります。たしかに生々しい絵ヅラなので、削除になったのも納得です。(^^;)DVDではHD化されていないので、正直画質はビスタサイズで以前出た日本版DVDのほうがいいです。(笑)でも色あいはこっちのほうが自然かな…。あと、ビスタサイズは上下を切って拡大して横長に見せているので、スタンダード・サイズだとその見えなかった部分が見えるというのはありました。

DVD2・特典ディスク
●"Frankenstein Reborn: A Making of Hammer Classic"(新作ドキュメンタりー)
関係者や研究書の著者のコメントと、当時の写真で構成されたもの。実際に作品に携わった人では、プロデューサーのマイケル・カレラス、脚本を書いたジミー・サングスター、そして一番うれしかったのが、若いフランケンシュタインを演じたメルヴィン・ヘイズ!本編ですごく印象的だったんですよ。カッシングと似ているし、堂々としているし…。親しみやすい感じの素敵なおじさまになってますが、目の辺りがまったく変わりません!…その後バーで偶然見かけたクリストファー・リーに、「僕はあなたを作ったんですよ!」と冗談を言って「君は誰だ」と言われてすごすご退散したとか(笑)、憎めないエピソードなどご披露なさっています。カッシングとの共演エピソード、フランケン姿でのカッシングとのツーショット写真もいくつかあって微笑ましいです♪

●ドキュメンタリー"Life with Sir"(新作ドキュメンタりー)
ピーター・カッシングの秘書で、亡くなるまでお世話をしたジョイス・ブロウトンさん(Joyce Broughtonさん。日本語表記がわかりませんがとりあえず我流で(^ ^;))が、カッシングの思い出を語ってくれます。お話の合間に、カッシングのプライベートでの写真住まいや、住んでいたウィスタブルのゆかりの地、ご夫婦がお気に入りだった場所にベンチが置かれているCushing's View 、行きつけだったレストランなどの写真が挟まれています。
初めて会ったときピーターと呼んでくれと言われ、それはできないと言って結局「ボス」、奥様ヘレンさんのことは「レディー・ボス」と呼んでいた…と、聞こえます。(^ ^;)秘書の方はカッシングの自伝等でも出てくるのですが、本当に家族同様だったようです。奥様が亡くなってからカッシングはよく泣いて、ハグして慰めていたとか、亡くなった日の話など…なさっているのですが、断片的にしか聞き取れず、間違っているといけないので解釈したものは書かずにおきます。とにかくカッシングはやっぱりいい人というか、周りの人が愛さずにいられないような人だったんだなあ、とつくづく思いました。気配りとリアルな弱さとが…。

●"Four Sided Triangle"
ハマープロ制作、テレンス・フィッシャー監督の、一種のフランケンシュタインもの。たぶん『ハマー ホラー&SF映画大全』(か、後述のワールド・オブ・ハマー)で紹介を見た覚えがあるのですが、こちらはまだ未見なので鑑賞後にあらためて感想を書きたいと思います。

●"Tales of Frankenstein"
こちらは『フランケンシュタインの逆襲』がヒットしたあと、アメリカでテレビ用に作られたフランケンもののパイロット版。たしかこれも『ハマー ホラー&SF映画大全』かなにかで見たような…クソミソに言われていたような気がしますが(笑)、クリーチャーのデザインがボリス・カーロフのバージョンに近くなっています。こちらも見てから改めて感想を書こうと思います。

●"The World of Hammer: Frankenstein"
これは日本のフランケンシュタインもののどれかのDVDにも収録されていたと思うのですが、テレビのドキュメンタリー・シリーズ『ワールド・オブ・ハマー』のフランケンシュタインの回です。このセットに収録されている"four Sided Triangle"を含めて、ハマーの歴代フランケン映画を紹介しています。ナレーションはオリバー・リード

●Stills Show
写真ギャラリー。本編の写真のほか、宣伝に使われたイラスト(写真から起こしたような感じ)、出演者のブロマイドなども入っていました♪

●PDFブックレット"The Creator's Spark -Hammer's Frankenstein Begins"
このセットに収録されている三本のフランケンもの、"Four Sided Triangle" 、"The Curse of Frankenstein"、"Tales of Frankenstein"を織り込みながら、ハマープロでのフランケンシュタイン映画の始まりを解説するフルカラー・ブックレットのPDFファイル。よくコレクターズ・ボックスなんかに入る「特製ブックレット」がファイルの形でついている、という感じです。kindleにいれてみましたが、文字が小さくて写真が多様されているので、PC画面で見るのがよさそうです。印刷ボタンも使えるので、プリントアウトすることもできそうです。見開き表示でのスクリーンショットはこんな感じ。

ブックレット1-S.jpg

 ブックレット2-S.jpg

ブックレット3-S.jpg

 

もとの商品解説ではShooting script(撮影台本)のPDFとアナウンスされていたのですが、発売直前にメールが来て、これに差し替えられたと知りました。個人的には予約した動機がドキュメンタリーとスクリプトだったのでショックでした。(^^;)まあ、オマケでつけるにはお宝すぎる気もするので、これとは別に書籍として発売する企画でも出たのかな…とか想像しています。それに、『逆襲』以外の作品については、なんらかの形で説明が必要ですしね・・・。(でも最初アナウンスされただけにちょっとくやしい!)

ざっとでしたが今回はとりあえずここで。

 


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祝!『地球侵略戦争2150』(1966)再発売♪ [DVDレビュー]

地球侵略戦争2150 [DVD]
ピーター・カッシングドクター・フーを演じた『地球侵略戦争2150』のDVDが、明日11/2再発売になるので、お祝い記事です♪
(タイトルではわかりにくいですが、これ、『ドクター・フー』の劇場版です。カッシングはこれと、もう一つ別の劇場版でドクターを演じています)

『ドクター・フー』は・・・、今更ですがイギリスの人気長寿番組で、謎の人物「ドクター」がターディスという電話ボックス型のタイムマシンに乗って冒険をするSFもの。これまでにたくさんの俳優さんがドクターを演じています。
比較的新しいシリーズが何年か前にNHKで放映されていましたが、その後日本での放映はちょっと滞っているみたいですね。
 
(自分は放映を2、3回見た程度で熱心な視聴者ではありませんでしたが、今ハマっているマーク・ゲイティス・・・BBCのドラマ "SHERLOCK"の脚本・制作・マイクロフト役・・・が、ドクター・フーにも脚本や出演で関わっているので、レンタルで見ようと探してみました。そしたらゲスト出演した回はまだ日本では放映されてなくて、DVDも出てなくてがっかりしました。何年か前のシリーズなんですけどねえ・・・(涙))
 
ドクター・フーは長いシリーズなので、いろいろと複雑な設定ができてるみたいです。詳しくはこちらをどうぞ。

で、『地球侵略戦争2150』ですが・・・シリーズの人気悪役種族ダーレクが地球を侵略する、というお話。(ダーレクはロボットみたいに見えますが、機械の中に乗ったまま一生を送る生命体、らしいです。飾りがついたゴミ缶みたいな外観(笑))ダーレクに占領されたイギリスで、レジスタンスたちとドクターはどう戦うのか?・・・とはいえ、基本的にお子さまSFですので、肩の力を抜いて楽しめます。しつこいようですが、ドクターがかわいい!(笑)

テレビで見たシリーズのオボロゲな記憶と比べると、ドクターは孫娘を連れた好々爺風で、テレビのように異星人という設定には見えませんでした。英語版Wikiで確認したところ、たしかに設定が違ってドクターは地球人で、しかも「フー」が苗字だったらしいです。(テレビシリーズでは単に「ドクター」で、名前は不明です)なので、ドクター・フー・シリーズとしてはちょっと異端なのかもしれません。たまたまターディスを発明した天才科学者、なのかな?

個人的には、これを前回DVDになったときに衝動買いしたおかげでカッシングに萌え返したので、記念すべき作品であります。これを見てなければ、今頃こんなものを書いてはいなかったはず・・・。(人生なんてDVD一枚で変わるんだわ・・・(笑))

カッシングのドクターは、まだ中年の頃に老けメイクをしていて、ヒゲにめがね。英国紳士フレーバーの「愉快ななんたら博士」風で、ほかの作品ではなかなか見られないコミカルなテンションです。この系統の役は、自分はこれと、『地底王国』しか見たことがありません。ほんとにキュート!もうたまりません!あと、レトロチックなメカデザインがけっこういい感じです。外観がかっこいいんですが、内装がいきなりチープになるのもご愛敬です。(笑)

特筆もので書いておきたいのが、音楽です。オープニングの音楽がすごく素敵で・・・レトロ感があって、疾走感もあって。なんか聞いてて盛り上がっちゃいます。音楽はビル・マクガフィーという方で、「Electronic Music」の肩書きでバリー・グレイ(『謎の円盤UFO』などでおなじみ♪)も参加しています。
 
このテーマ曲に乗せた映画のキャプチャー画像のクリップがYoutubeにあったので、リンクしておきます。
カッシングのドクター姿と合わせてどうぞ♪
→Youtube: Daleks' Invasion Earth: 2150. A.D. Music by Bill McGuffie 

1500円の廉価は嬉しいですが、欲を言えばマニアックな作品なので、ちょっと特典がほしかったかなー・・・。(付けられるような素材は残ってないのかもしれませんが・・・)
 
それと、これ、劇場版ドクター・フーとしては二本目で、もう一本、カッシングがドクターを演じている"Dr. Who and the Daleks"(1965)の続編なんです。映画としてはこれ単独でも見られますが、カッシングファンとしては一本目のほうも見てみたい・・・字幕入りで出してくれないかなー、と切に願ってやみません。(充分な資金があったら自分で出したいくらいです~~っ!)

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『吸血鬼ドラキュラの花嫁』(1960) [DVDレビュー]

私事でちょっと間があいてしまいました。遅ればせながら、5月に発売されたDVDの感想デス。

ハマーのドラキュラもの第二作。ピーター・カッシングはヴァン・ヘルシング教授で再登板。といってもクリストファー・リーは不在・・・。ドラキュラの代役ではなくマインスター男爵という別の吸血鬼が出るので、正直言ってこのタイトルは詐欺。(笑)

お話は、女学校に赴任するフランス人美人教師が、旅の途中で馬車に置いてきぼりにされ、一夜の宿の提供を申し出た地元の貴夫人(美輪明宏似)の館にいくと、そこには母に監禁された美青年が。ヒロインは彼を母の手から救い出そうとしますが・・・。

いまいちノれなかったのは、「目もくらむハンサム」(予告編のフレーズ)のはずのマインスター男爵が自分の目にはいまいち(笑)だったこと。特に吸血鬼になったときがひどい。ヒロインはグラマーで顔もちょっとブリジット・バルドー系ですが、教師という役柄なので節度あるフランス美人になってます。なかなか押し出しがよろしゅうございます。

でも、もちろん見所は徹頭徹尾ジェントルなヴァン・ヘルシング教授!滑らかでやさしく上品な口調がたまりません。
森の中に倒れていたヒロインを見つけて介抱するのが登場シーンなのですが、そのときの口調がもう。あんな声で「安心しなさい。私は医者だ」なんて決まり文句を言われたら、ヒロインでなくともすっかり安心してしまいそう。(実はなんの保証にもならない言葉だけど!(笑))

一作目のヘルシングよりさらに紳士度がアップ。引き立て役の下卑た医師や校長なんかも出てきたせいか、ただの紳士という以上の「高潔な紳士」という面が強調されてます。とても素敵でした♪

伯爵との対決シーンは、すでにYoutubeで見ていたのですが、自分で「治療」しちゃうのがすごい(笑)。前半の穏やかな物腰を見たあとだと、アクションに萌えます。つかのまとはいえ「ヘルシング教授が吸血鬼にされる」というのは、すごく見たかった萌えるシチュエーションなので、教授を噛むのがクリストファー・リーでなくてものすごく残念です!

男爵の母と、坊っちゃま(男爵)に執着を示す乳母にドラマあり。演じる女優さんたちもベテランらしくパワフル。感情の起伏も大きく、大芝居で存在感ありました。教授の出演シーンを除けば、ほとんどこのお二人のおかげで持っていた気がします。マインスター男爵にもっと存在感があるか、チョロくてももっと美形であるかしてくれればもっと楽しめたのにィ・・・と惜しまれます。


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生誕98周年と『フランケンシュタインの怒り』(1964) [DVDレビュー]

祝・ピーター・カッシング生誕98周年!
…今日はカッシング丈のお誕生日ですね。1913年5月26日生まれ…ということは、あと二年で百周年になるんですね。なんか今さらですが、「そんなに昔の人なんだ…」と感慨が。DVDで作品を見ているとまったく時間のズレを感じないので、不思議な感じがします。

思えば、個人的にカッシングに萌え返したきっかけは、二年前の5月末に『地球侵略戦争2150』のDVDを購入したことでした。なので、なんとなく自分の中では、5月の末頃というのはカッシング丈と縁がある季節(?)になっています。

その上今年は、まるでお誕生日に合わせるかのように、前日の25日に『フランケンシュタインの怒り』『吸血鬼ドラキュラの花嫁』がリリースされました。(予約していたのですが、発売前日の24日に到着しました♪)


で、まずは『フランケンシュタインの怒り』を拝見しました。本邦初ソフト化という、ハマープロのフランケンシリーズ三作目。『フランケンシュタインの復讐』と『フランケンシュタイン・死美人の復讐』の間になるんですね。

しかし…ストーリーは、男爵が自分の城のあるカールシュタットに戻り、以前に作ったクリーチャーが氷づけになっているのを発見するというもので、『フランケンシュタインの逆襲』(フランケンシリーズ一作目)とは違う過去が作られており、話がつながってはいませんでした。男爵の助手は『復讐』と同じハンスという人なんですが、キャラが違い、男爵と一緒に行動している理由も「自分でもわからない」なんて言ってます。(笑)『復讐』のハンスには、ちゃんと彼なりの動機がありましたもんね。

クリーチャーのデザインの著作権問題が解決して、ボリス・カーロフ版に近いデザインが使えるようになった…という事情はハマーのドキュメンタリーなんかで見ていたので、そのためにあえて別物にしているのかも…と思いました。だからこれは、ハマーのフランケンではありますが「パラレルワールドの男爵」みたいな感じです。

それはまあ、いいのですが…映画自体がうーん…。(^ ^;)これまで日本でソフト化されていなかったのも納得です。あれだけカッシング丈が出ているにも関わらず、途中で眠くなってしまいました。自分の寝不足のせいばかりではないと思います。なんというか、お芝居の見せ場がないというか、話にメリハリがないというか。さっきのハンスをはじめとして、キャラの行動の動機があいまいで、シーンによってちぐはぐな感じもあります。たしかハマーのドキュメンタりーで、監督のフレディ・フランシスがこの作品について、「撮影を終えたあと休暇で留守にして、帰ってきたらもう編集されていた」とか話していたような気がするんですが…そのへんの事情もあるのかも?

ただ、このDVDには特典として「テレビ放映版のみにあるシーン」がついています。これがなかなか興味深いです。というのは、作中に出てくる聾唖の女性が、少女時代にクリーチャーに出会っていたという過去が描かれているんです。クリーチャーと一般人との交流というシークエンスは、違う形ですがメアリー・シェリーの原作にあるので、そこからインスパイアされたアイデアなのかな、という感じもします。(そういえば『ミツバチのささやき』という、フランケンシュタインのクリーチャーと少女をモチーフにした映画がありましたよね。うろ覚えですが…。少女とクリーチャーって想像力を刺激する組み合わせなのかも?)

この部分は、本編のショッキングな場面をテレビ用に削除して、その尺を埋め合わせるため、あとからアメリカで別のキャスト・監督で撮ったということなんですが、これがあったほうがストーリーとしてはまとまりがいいし、女性キャラの存在理由もわかるので、本来の脚本はこういう話だったのでは?とさえ思います。(ホントにただの後付けだとしたら、このアイデア出した人すごい!ていうか、もともとの脚本がこういうアイデアなしだったとしたら、すごく残念賞です!)

でも、やっと『死美人の復讐』での男爵の手が不自由らしかったこと、黒手袋を外さなかったことの理由がわかりました。個人的にはこれで、カッシングのフランケンシュタイン男爵はすべて制覇したことにもなります。感慨無量です。


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『若妻・恐怖の体験学習』(1972) [DVDレビュー]

若妻・恐怖の体験学習≪初DVD化≫【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 久しぶりに品揃えのいいレンタル屋さんに行って発見しました。しかしなんて邦題だ。原題は"Fear in the  Night"なのに…。(笑)

これは、カッシングの旧作を漁りまくっていたときには(当然ながら)近所のレンタル店になく、セル商品は見かけたんですけど、あんまりなタイトルなので(笑)レジに持っていく気になれなかったものです。カッシングの出番は10分程度とも聞いてましたし。出演シーンはYoutubeとかでちらちら見てましたが、全体がこういう話だとは知りませんでした。

お話は…ノイローゼで入院経験のある女性が、全寮制男子学校の教師と結婚し、学校の敷地内の家に引っ越してくるのですが、引っ越す前から「片手が義手の謎の男」に背後から首を絞められる体験をしています。それがここでも起き、周りに訴えても病歴のため妄想だと本気にしてもらえず、さらに襲撃がかさなって精神的に追いつめられ…さて真実は一体?というもの。タイトルから想像するほどひどい映画ではありませんでした。(笑)若妻は内向的なゴールディー・ホーン(?)という感じのすごくかわいい女優さんですが、首を絞められるだけでサービスシーンに当たるようなものはまったくありません。逆にタイトルから期待して借りた人は怒るんじゃないでしょうか。(笑)

カッシングは学校の校長役でした。マイケル・カーマイケルというへんな名前。(笑)でもチョビ髭がDr.Whoのときをホーフツとさせる、礼儀正しい老紳士風でステキでした。メガネに黒のケープ姿が似合っていて、まるで絵に描いたような…というか、実際映画の中にその姿の肖像画が出てくるのですが、すごくそっくりでした。思わずほしくなりました…。(これも私見でのルックス最盛期・1972年作品なんですよね…クラクラきます(笑))

なかなか不気味なキャラでもあり、じつは切ない設定もあり(ネタバレは避けますが、大食堂で食事するシーンとか、授業のシーンとか、一瞬ですがキュンときました)、最終的には重要な役でした。が、いかんせん出番が少ない!終盤もっと姿を見せてくれてもいい気がしますが…なにか撮影できない事情があったのかな、と思わせる撮り方です。あえて姿を見せないことの効果もたしかにありますが…(それにあんまり出ると「若妻」の存在感を食ってしまいますし(笑))

主人公の優しい旦那役がラルフ・ベイツという俳優さんなんですが、地味にハンサムでステキでした。どこかで見た顔だと思ったら、同じハマープロ作品の『ジキル博士とハイド嬢』でジキルをやってた方みたいです。これはまだ見てないんですが、ハマーのドキュメンタリーで断片だけ見ました。ジキルとハイドのバリエーションで、ハイドになるとき性転換してしまうというぶっ飛んだ映画です。これも今回行ったレンタル屋さんにはあったので、今度借りてみようかな、と思います。

(ハイド役の女優さんとは一見顔は似てないんですけど、顔のパーツの位置とかが一致しているらしく、画像がオーバーラップするシーンが違和感なかったです。それにやっぱりハンサムだし♪性転換じゃなくて性格だけが変わって、裕福な同性愛者の老人を籠絡しまくるなんてバージョンがあったら、購入して永久保存版にするんだけどなあ…(笑))

脚本・監督・プロデュースは、ハマープロのプロデューサーのジミー・サングスター。タイトルで覚悟しすぎたせいか、ちゃんとオチがある脚本で逆にびっくりしました。もう一人脚本担当としてクレジットされていたので、アイデアを口述する程度だったのかもと想像しますが?(スミマセン。プロデューサーという肩書きに偏見があるらしく…(^ ^;))

ハマー映画を見ると、わりとこういうことが多いです。ふつうの意味で傑作映画とは言いがたいけど、題材などから、見る前にある程度のレベルの低さを覚悟させるところがあって(笑)、見てみるとそのレベルはたいてい上回るので、「意外にちゃんとしてるじゃん!」と妙な好評価をしてしまう…まあ今の自分なら、カッシングさえ見られれば最初から五十点くらいは入っちゃいますけど…。(笑)


タグ:ハマー
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